親子で読書コーチング

2児の母でもあるライターが、おすすめ本や子どもの学力アップのための情報などをご紹介します。

【学習まんが比較】歴史の勉強はまんがでスタート!「まんが日本の歴史」学研VS角川

前回、『学習まんが』について記述しましたが、その中でも少しご紹介している「日本の歴史」の学習まんがシリーズについて、今回はもう少し詳しくご紹介しますね。

 

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日本の歴史の流れはマンガで 

数ある学習まんがの中でも、特におすすめなのは「日本の歴史」に関するシリーズもの。各出版社が12~20巻前後のシリーズで発行していて、日本の歴史のおおまかな流れがマンガを読むことでざっと理解できます。

 

表紙は、今どきの漫画家さんによって歴史上の人物が“カッコよく”描かれているものが多く、中はマンガによるストーリーの他にも、挿絵や写真がいっぱい。勉強や読書に抵抗のあるお子さんでも、わりと気軽に手に取って読み進められるようになっています。

 

歴史の勉強を学習まんがから始めると、

 

  • 『勉強』と身構えることなく入っていける
  • シリーズで読むことで歴史の流れがわかる
  • イラストがあるのでイメージしやすく記憶も定着しやすい
  • 繰り返し読むことで理解が深まる
  • 年表や図表、写真による資料も合わせて確認できる
  • 学校での学習進度や自分が読みたい時代などを選んで読める

 

などのメリットがありますが、中でも『マンガ』であることの最大の利点は、3番目の

 

イラストがあるのでイメージしやすく記憶も定着しやすい

 

ではないでしょうか。

 

逆にデメリットというか注意点としては、

 

  • 学習まんがだけで『歴史を勉強している』と安心しない
  • 一読しただけで終わらず、繰り返し読む
  • 『学習まんが』から教科書や他の歴史関連本へと興味が移るように誘導する
  • 『学習まんが』の内容がすべて正しいのではなく、歴史には「諸説ある」ということを理解させる(高学年~)

 

以上のようなことが挙げられますので、親子ともに気をつけてくださいね。

 

 なぜかわが家には2セット

「日本の歴史」の学習まんがシリーズを、「すでに持ってるよ」というご家庭も多いと思います。また、「興味はあるけど、どのシリーズがいいの?」と購入を悩んでらっしゃる親御さんもいると思いますので、参考にしていただくためにわが家の場合をご紹介しますね。

 

現在、高2と中1の息子がいるわが家には、学研と角川(KADOKAWA)から発行されているシリーズが1セットずつあります。

 

なぜ2セットあるかというと(普通は1セットあれば充分ですが)、学研のほうは、長男が低学年の頃に、「そろそろ、何か歴史の学習まんがを読ませたいな」と思った私が書店で購入したものです。

 

セット買いではなく、その都度1~2冊ずつ、気分やお財布事情にあわせて買い揃えていきました。最初に買ったときは長男も連れていき、各社(学研、集英社講談社など数社のシリーズがあったと思います)、どれがいいか聞いてみたのですが、やはりピンとこない様子で、私が表紙や中身を見比べ、一番読みやすそうと思った(直観ですが)学研のものに決めました。

 

一方、角川のほうは、長男が高学年になった頃に、私の伯母からセットでプレゼントしてもらいました。伯母もどこかで、「歴史の勉強には学習まんががいいらしい」と聞いたようで、通販で購入したセットを直送でわが家に送ってくれました。

 

すでに学研のものを持っていたので、「えっ、また!?」と驚きましたが、出版社が違うし、読み比べてみるのも面白いかなと思い、有難くいただきました。

 

長男は、本好き、歴史好き(高校では地理選択ですが)、マンガ好きなので、角川のほうもすぐに読んでいました。両方を読み比べた長男の感想は「角川のほうが読みやすい」。

 

なので、長男の本棚には角川のセットが並んでいます。

 

一方、次男はその時はまだ低学年であまり興味がなく、高学年になってから学研のほうのシリーズを読み始めました。なので、次男の本棚には学研のシリーズが並んでいます。

 

学研と角川のものを比べると、学研のほうがサイズが大きく、オールカラーなので、私の印象としては低学年・中学年から読むのなら学研、高学年~大人が読むなら角川のほうかなという感じです。

もちろん、講談社集英社などほかの出版社からも出ていますし、読みやすさやイラストの好みなどは人それぞれなので、書店や出版社のサイトなどで確認して、お子さんや親御さんが気に入ったものを選んでくださいね。

  

学研の「日本の歴史」 

参考までに、学研と角川の違いを挙げてみると、学研の特長は、

 

  • 全12巻+別巻2冊(DVD付きも発売中)
  • 全ページフルカラー
  • 巻末に資料が充実(本編112P+巻末資料32P)
  • ページ欄外に豆知識や注釈を掲載
  • 監修は東京学芸大学教授・時代考証学会会長 大石学氏

 

簡単に挙げるとこんな感じですが、漢字にはルビがあり、児童書感覚で子どもでも気軽に読めそうです。

 

 角川の「日本の歴史」

一方の角川のほうは、

 

  • 全15巻+別巻4冊
  • コンパクトで持ちやすい四六判ソフトカバー
  • まんがの比率が高い(総頁数224Pのうち、まんが201P)
  • 写真資料やイラスト、図解も掲載
  • 監修は東京大学教授 山本博文

 

こちらはサイズが小さめということもあり、コミック感覚で手軽に読めます(コミック本よりは大きいですが)。マンガ好きで、高学年から読む場合ならこちらがおすすめ。大人も充分楽しめる内容なので、親子で読んでみてください。私も、大河ドラマを観るかたわら、時々、学習まんがで人物や時代背景を復習しています。

 

どこの出版社のものでもいいので、ぜひシリーズで揃えて、歴史好きになってくださいね!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!