親子で読書コーチング

2児の母でもあるライターが、おすすめ本や子どもの学力アップのための情報などをご紹介します。

お金をかけずに成績を上げる「自宅学習」のすすめ方②テスト対策も授業の受け方も効率よく!

こんにちは!

前回は、【お金をかけず成績を上げる「自宅学習」のすすめ方①】をご紹介させていただきました。 

 

hasemari.hatenablog.com

 


 今回はその続きで、教育YouTuber、葉一(はいち)さんの著書から気になった部分をピックアップしながら、わが家の場合などもご紹介させていただきます。

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学習計画について

無料で授業動画を配信されている、教育YouTuberの葉一さん。YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」のわかりやすさやコンテンツの充実ぶりは驚異的です。
自宅でこれらの動画を見ることで、苦手な単元を克服できたり、テスト対策ができたりするので、成績が伸び悩んでいる中学生をお持ちの親御さんは、お子さんにすすめてみてくださいね。

そして、動画とともにぜひ活用したいのが、葉一さんが書かれた自宅学習の解説書ともいうべき1冊。

 

塾へ行かなくても成績が超アップ!

自宅学習の強化書

葉一・著 フォレスト出版

この本では具体的に勉強の取り組み方などを教えてくれますが、まず大切なこととして「計画の立て方」をあげています。塾へ通う場合は塾の先生が、どんな勉強をどういうふうに、どのくらいやるなどと指示してくれると思いますが、自宅学習の場合は、自分で考えてやっていかなくてはいけません。

「学習計画」でいうと、

  • 長期計画(高校受験まで)
  • 中期計画(定期テストや実力テストまで)
  • 短期計画(1日単位や1週間単位)

の3段階にわけて勉強していく方法が紹介されています。
この「学習計画」が自分で考えられる子や、計画や勉強法のアレンジが自分でできる子は、「自宅学習で成果を出せる子」です。

一方、学習計画が立てられない子、自分がどこを勉強すればいいのかわからない子などは、自宅学習が上手くいかず、成績も伸びません。親御さんは、お子さんがどちらのタイプなのかを見極めることがとても重要だと思います。

わが家の場合、長男は小学生の頃からわりと自分で勉強するタイプ。中1までは進研ゼミで勉強し、「学校の授業やテスト範囲と進度が合わない」といって退会。中2からは自分で参考書やワークを買ってきて勉強していました。中3の受験前は、理数系の専科を受験するため塾に通いましたが、基本的に勉強はほぼ本人に任せています。

一方、次男は勉強よりも運動が得意なタイプ。前回も書きましたが部活やクラブ通いで時間がないので、勉強も効率よくやっていかないといけません。なので、私が要所要所で勉強の進度などをチェックして、方向性をつけています。兄弟でも勉強の仕方や親の関わり方は全然違いますよね。

教科別テスト対策 

中学生の勉強で、やはり一番気になるのは「テスト対策」ではないでしょうか。教科別に少しポイントをご紹介します。

【数学】

・ワークを反復学習する。余裕で解けた問題は繰り返しやる必要はなく、一応解けたけど自信がない問題や全く分からなかった問題を繰り返しやる。

・平均点を目指すなら、難しい発展問題は“すて問題”にしてやる必要なし。基礎と応用をしっかりやる

 

【英語】

・英単語の暗記は日ごろから日課として取り組む。

・中学校で習う文法はそれほど多くないので、テスト前にざっと復習する。

 

【国語】

・文章題は一度問題を解いて解答・解説を読めばそれでOK(解説はしっかり読み込む)

・漢字や文法は繰り返しやって覚える。

 

【理科】

・暗記だけでなく「実験」も需要。実験は「目的」「結果」「実験器具」をセットで覚え、「注意点」もチェックしておく。

 

【社会】

・暗記は重要だが、暗記するだけだと「テストの点数が伸びない」という落とし穴があるので、暗記とその後の演習問題をセットにして覚える。

・用語の覚え方は、関連する出来事などを“マインドマップ”に描いて覚えると分かりやすい。

 

実際に塾講師として、いろんな生徒に接してきた葉一さんの経験に基づくアドバイスは、「なるほど」と思うものが多く参考になります。

効率的な学習習慣

この本には、普段の学習のちょっとした工夫で成績を上げていくコツなどもいろいろと出ています。

例えば、学校の授業の聞き方。ただ先生の話を聞いたり、板書をノートに写したりするのではなく、「家で復習する箇所」をチェックしながら授業を受けるといいそうです。それだけで集中力が上がって眠気も起きにくくなりますし、家に帰ってから「どこを復習するか」を考えなくていいので、すぐ勉強に取り掛かれます。

さらに、「どこがテストに出るか」を予想しながら授業を聞くのもいいそうです。ゲーム感覚で「先生を攻略する」つもりで授業を聞くのも一案。普段の授業で効率よくテスト対策もできます。

これらの授業の聞き方は、普段からあまり勉強時間がとれないわが家の次男にはしっかり身につけてほしい方法だと思い、「ちゃんと(この本を)読んどいてね!」を声をかけました。連日、遅くまでクラブの練習に行っていて、授業中はウトウト・・・なんて、成績は下がる一方ですよね!塾に通えない分、学校の授業をしっかり活かしてほしいと思ってます。

また、暗記の仕方として、①夕方②寝る前③次の日の朝④さらに翌日、の4セットでやると定着率が上がる、とか、教科書で勉強したら演習問題をセットでやり、丸付けはすぐにやる、など、具体的で参考になる学習習慣がいろいろ出ています。
仮眠の取り方やスマホとの付き合い方なんかも、子どもへの声掛けの参考にさせていただいています。

保護者の心構えとして

子どもが中学生くらいになると、勉強だけでなく、普段の生活態度なども親からすると気になる点が多々あって、つい口出ししてしまったり、言い争いになったり、なんてこともありますよね。

葉一さんの本には、最後に、中学生の保護者に向けても親身であたたかい文章が寄せられています。

反抗期の子どもには、近づきすぎず、離れない、“ほどよい距離感”で接すること。「普段は無理に近づかないけど、何かあれば言ってね」というスタンスでいるのがよいそうです。

それが、この年頃の子どもにとって「安心感」につながると葉一さんは言われています。わが家でも“ほどよい距離感”を心がけたいです。



また、葉一さんのインタビュー動画では、保護者のかたから感謝のメールをもらったことに触れられていました。そのかたのお子さんは不登校で、学校で授業を受けられなかったので葉一さんの授業動画を見て勉強していたそうです。そして保健室登校でテストを受け、高得点を取って無事に卒業することができた、とのことでした。

 

まとめ

葉一さんの授業動画や書籍は、経済的な理由で塾に行けなかったり、成績が伸び悩んでいるお子さんやその親御さんにとって、最大限に活用したいアイテムですよね。

また、不登校に悩んでいるお子さんや親御さんたちも救っていると知り、なかなか感慨深くです。「葉一さんって、すごいな~」と改めてファンになってしまいました。

今後も、親子で動画や本を活用したいと思っています。
皆さんにも参考になりましたら幸いです。

 

今日も長文をお読みいただき、ありがとうございます!