親子で読書コーチング

2児の母でもあるライターが、おすすめ本や子どもの学力アップのための情報などをご紹介します。

世界や戦争のことを物語で学べる『13歳からの地政学』☆パパママにもおすすめ!

かなり久しぶりの更新です!
はてなブログPLOから無料ブログに変更した為、URLが変わりました。
よろしくお願いします!

以前は「皆さんに役立つ情報をお伝えしなければ!」と少し意気込んだ内容が多かったのですが、これからはあまり気負わず、身の回りで起こったことや息子たちとのエピソード、読んでみてよかった本などをご紹介していこうと思っています。

心機一転で再出発します。どうぞ気軽に読んでくださいね!

 

大人でも難しい世界情勢

さて、最近気になることの一つに、長引いているウクライナでの戦争があげられます。
皆さんのおうちでも、子どもから「なんでロシアとウクライナは戦争しているの?」なんて聞かれて、返答に困った…なんてことはないでしょうか?

そんなときにおすすめの本がこれ。
発売当初から話題でベストセラーになっている『13歳からの地政学』です。

13歳からの地政学

田中孝幸・著  東洋経済新報社


著者の田中孝幸さんは、国際政治記者としてのキャリア20年以上で、40ヵ国以上の国々で取材を重ねられてきました。

本書は、そんな経験に基づく知識を、高校生の兄と中学生の妹を主人公にした物語でわかりやすく紹介してくれます。

地政学ってなに?

そもそも、タイトルにもなっている“地政学”という言葉、最近よく聞きますが、私たち世代では学校で習ったこともなく、具体的にどのようなことを学ぶ学問なのかよくわからない…という人も多いと思います。

一言でいうと、地政学とは「地理的な条件に注目して、軍事や外交などの国家戦略、国同士の関係などを分析し考察する学問」だそうです。

なんか「よくわからない…」という人、多いと思いますが…

 

要は、地理的な条件(海に面してるとか、陸地に囲まれてるとかはかなり重要!)に注目して、その国の歴史や政治、経済、外交関係などを考えていこう、という学問なのかなと思います。

ウクライナでの戦争や日本での物価高なども、地政学の側面から見てみると、「なるほど!」と思えることが多いので、「難しそう」と思わずにぜひ注目してみてください。

物語だから理解しやすい

そんな地政学を親子で一緒に学べるのが、この『13歳からの地政学』です。

登場人物は高校一年生の大樹(だいき)と中学一年生の杏(あん)、それとアンティークショップの店主でその風貌から“カイゾク”というあだ名で呼ばれているおじさん。

大樹と杏の兄妹が、たまたま立ち寄ったアンティークショップでカイゾクと出会い、古い地球儀を見ながら世界のことをいろいろと教えてもらう…というストーリーです。

この本の発行日は2022年3月10日となっているのですが、さすがにまだウクライナでの戦争のことについては書かれていません。でも、ロシアや中国がなぜ領土を広げようとしているのかや、アメリカがなぜ超大国になったのか、などが書かれてあり、今の世界情勢を考える上でのおおまかなことがわかります。

そして、私がとても衝撃を受けた内容は、「核ミサイルが海の中に隠されている」ということ!日本のすぐ近くには、中国やロシアが核ミサイルを隠せる深い海がある…ということを知り、「怖っ!!」と思ったのでした…

お家で話すきっかけに

この本は「13歳から」となっていますが、普段からよく本を読むお子さんだったら小学4年生ぐらいから読めるのではないかと思います。

もう少し小さなお子さんや、高学年でも本を読み慣れていないお子さんには、親御さんがまず読んで、ニュースなどで世界の話題が出たときにでもわかりやすく説明してあげてくださいね。

そして、もっと地政学や世界のことを知りたくなったら、本をステップアップ!
地政学についての本は、マンガでわかりやすく書かれた本もあります。

マンガでわかる地政学 改訂版
茂木誠・監修 池田書店

 

ちなみに、今私が読んでいるのは下記の本です。
地政学の本ではないですが、今の世界情勢のことがよくわかります。

 

「もしコロナ感染症が世界中で広まっていなかったら、ロシアがウクライナを攻撃することはなかったかも…」など、「えっ、そうなの!?」と思うようなことが書かれています。


わかりやすい解説で定評のある池上彰さんの著作でもありおすすめです。

一気にわかる池上彰の世界情勢2023
池上彰・著 毎日新聞出版



これらの本をきっかけに、世界のことに興味を持ったり、親子で会話が広がるといいですね。

お読みいただき、ありがとうございました!