「うちの子、他の子より敏感」と思ったら“HSC”を疑ってみて。「ひといちばい敏感な子=HSC」と不登校・行きしぶりについて
こんにちは!先日のブログでは、繊細さん(HSP=Highly Sensitive Person)と繊細さんに役立つ本について紹介させていただきました。
今回は、HSPの子ども版であるHSC(Highly Sensitive Child)についてご紹介させていただきます。
HSCについて
HSC(Highly Sensitive Child)という言葉は、アメリカの心理学者であるアレイン・N・アーロンさんが提唱した言葉で、「ひといちばい敏感な子ども」という意味の言葉です。その定義は「感覚や人の気持ちに敏感で傷つきやすい子ども」で、大人の場合はHSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれています(HSPもアーロンさんが提唱した言葉です)。
「感覚が敏感すぎる」「人の言動にすごく傷つく」「他の兄弟よりも育てにくい」と親御さんが感じるお子さんの場合、「もしかすると、HSCなのかも」と疑ってみたほうがいいかもしれません。
HSCは生まれつき持っている性質を表した言葉なので、病気や障がいではありませんが、子育てを一生懸命されているお母さんの中には、「私の育て方が悪かったのかも」とか「病気なのかな」と心配したりするかたも多いと思います。
「5人に1人はHSC」と言われているように、多くの子どもが持っている性質なので、「自分のせい」と思ったり、ネガティブに考える必要もありません。
でも、HSCに当てはまりそうなお子さんの場合は、親御さんや幼稚園・学校等の先生方が接し方を変えてみる、専門家に相談する、など早めに対応をとったほうがよいと思います。
【参考サイト】
conocoto(コノコト)「ひといちばい敏感な親子HSC&HSPのへのハッピーアドバイス」明橋先生の子育て相談室
人気の子育て本から
「うちの子、HSCなのかな?」と思ったら、こんな本を読んでチェックしてみてください。
HSCの子育てハッピーアドバイス
HSC=ひといちばい敏感な子
ご存じのかたも多い人気の子育て本「子育てハッピーアドバイス」のシリーズ本です。
HSCかどうかがわかるチェックリスト、HSCの4つの性質、親も子もラクになる対応方法などがわかりやすく掲載された“HSCの解説本”です。シリーズを通じて定評のある明橋大二先生のあたたかいアドバイスや、可愛いイラストに、きっと心が軽くなるはずです。
また、ご自身もHSCを育てている太田知子さんが描かれた4コママンガ集も、とても読みやすいと思います。明橋先生のアドバイスもたくさん掲載されています。
HSC子育てあるある うちの子はひといちばい敏感な子!
「子育てハッピーアドバイス」が最初に出たのは2005年でかなり前ですが、いまだに人気があり、職場の書店でも数種類揃えています。
- 子育てハッピーアドバイス①~③
- 0~3歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス
- 3~6歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス
- 忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス
- 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方①~②
- 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方③小学生編
- 10代からの子育てハッピーアドバイス
- 知っててよかった 小児科の巻
などのシリーズがあり、他に食育編や孫育て編などもあります。
このシリーズには、私も息子たちが小さいときにはかなり助けられました(最初の「子育てハッピーアドバイス」の中に、“お母さんが幸せでないと、子どもは幸せになれない”というような言葉があり、「まず自分が幸せになろう!」と思いました・・・)
不登校や行きしぶり
新学期が始まってしばらくたった頃の5~6月は、不登校や行きしぶり(「学校に行きたくない」というお子さん)が増えるそうです。
不登校のお子さんの中には、HSCの傾向がある場合も多いようです。他に、発達障がいや、最近では「朝どうしても身体がだるくて起きられず、午後からは元気になる」という症状がでる“起立性調節障害”のお子さんも、学校に行けない原因がわからず不登校になってしまうことがあるという話を聞きました。
いずれにせよ、お子さんのことをよく観察したり、話を聞いたり、専門家に相談したりして、早めに対応してあげたほうがいいのかなと思います。
わが家の次男の場合
参考までにわが家のお話をすると、今、中2の次男が小1の頃、毎日ではないのですが週の半分くらい“行きしぶり”の状態でした。「学校に行きたくない」と言うのではなく、「行かない!!」と言って登校時に玄関のドアにしがみつくような状況だったので、私もかなり悩みました。
行きたくない理由は、「学校で何をするかよくわからないから不安」「音楽のテストでうまく鍵盤ハーモニカができそうにないからイヤだ」「体育のダンスで友だちに笑われそう」などというものが多く、「そんな理由では休むことはできないよ」と言って、私が学校まで付き添っていました。
今思えば、人より不安感や緊張感が強く、人の目が気になっていたようなので、少しHSCの傾向があったのかな、と思いますが、その当時はそんな言葉も概念も知りませんでした。結局、本人がいろいろと経験したり失敗したりするなかで、「大丈夫だ」と思えるようになり、2学期の10月からは毎日ちゃんと自分で登校できるようになりました。
適切な対応方法はそのお子さんによって違うと思いますが、悩んでらっしゃる親御さんがたの参考になれば幸いです。
今日も長文をお読みいただき、ありがとうございます!