親子で読書コーチング

2児の母でもあるライターが、おすすめ本や子どもの学力アップのための情報などをご紹介します。

【読書習慣をつけるコツ】おやつのように児童書を!幼児期~学童期(移行期)の本の与え方

 自分で本を読むことに慣れていないお子さんに、どのように本を与えていったらいいか?家庭で取り組める、ちょっとしたコツをお伝えします。

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幼児期~学童期の本との関わり方

「本を全く読まない」または「本が嫌い」というお子さんに、いきなり「本を読みなさい!」「本を読まないと賢くならないよ」などと言っても逆効果なのは当然のこと。

 

また、「うちの子、全然本を読まないのよね~」と嘆いてらっしゃるお母さん、お母さん自身は本を読んでいますか?

 

またまた、子どもが小さい頃は絵本の読み聞かせをよくしていたけど、小学生になるとあまり読み聞かせをしなくなった、というお母さんも結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 

ここ数年の育児や幼児教育において、絵本の読み聞かせの重要性はかなりひつこく(?)言われていて、幼稚園や保育園には絵本がたくさんあり、おうちでも、親子のコミュニケーション手段のひとつとして『絵本の読み聞かせ』は定着しつつあるように思います。

 

でも、子どもが小学生に上がってしばらくすると、習慣だった寝る前の読み聞かせをやめてしまったり、子ども自身も絵本より他のもの(テレビやゲームなど)に興味が移ってしまったりして、だんだん本から離れていってしまう親子が多いようですが、 この、幼児期から学童期にかけての時期がとても重要なんです!

 

絵本から児童書へ

幼児期から小学校低学年くらいの時期に、少しずつでよいので、絵本から児童書へと子どもに与える本を移行していけば、自然と本への興味が広がり、無理なく読書力(文字の大きさや文章量、理解できる内容など)も上がっていきます。

(この時期を当ブログでは絵本から児童書への『移行期』と呼びます)

 

もちろん、まだ自分で本を読めないお子さんには、親御さんがお子さんの好きな本や親が読ませたいなと思う本をどんどん読んであげてください。

 

子どもに児童書を与える、といっても、絵本や読み聞かせを卒業しましょう、と言っているのではありません。

 

絵本は、もちろん年齢に関係なく(大人も)ずっと読み親しんでいきたいものですし、読み聞かせも、子どもがせがめば何歳まででも続けていいと思います。

 

ただ、この時期(移行期)には、絵本に加えて、子どもの興味や読書力にあった児童書(お話の本や知識の本)をどんどん与えていってほしいのです。

 

おやつのように児童書を! 

食事やおやつは、お子さんの好みや栄養なんかを考えながら与えますよね。それと同じように、移行期には親御さんがお子さんの興味や読書力に合わせた児童書を選び、絶えず周囲に本があるという環境を作っていくのが理想的です。

例えば、

  • 定期的に図書館に行ってたくさん本を借りる
  • 本屋さんに行って、自分で1冊選ばせる
  • 何かのご褒美には本を買ってあげる
  • おじいちゃん、おばあちゃんからのプレゼントには図書カードをリクエストする
  • 家中のあちこちに本を置いておく

などなど。

「本=楽しい」のイメージを

子どもに「本=勉強」というイメージを定着させないよう、なるべく「本=楽しいもの、うれしいもの」というイメージで本が身近にある環境を作っていくのが理想です。

 

そして、ぜひ、お母さんやお父さんも、自分用の本を選び、お子さんが本を読むそばで一緒に本を読んでください。小説ではなくても、料理本自己啓発本などの実用書でもOKです!

 

家族それぞれが、自分の読んでいる本について話したり、感想を言い合ったりすることで、お子さんの表現力やコミュニケーション能力もどんどん身についていきます。

お子さんの読書習慣は、すぐにつくものではありません。幼児期からの読み聞かせをきっかけにして、いろんな本と出合うことで自分でもどんどん本を読んでいけるようになります。

親子でコツコツと読書習慣を積み上げていってくださいね!